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3 月11日の東北地方太平洋沖地震の発生以降、日本各地で最大震度4以上を記録した地震についてまとめた気象庁の資料をみてみよう。3月11日から4月10 日までの1か月間では102回。4月11日から5月10日までの1か月では41回。いずれも多くは余震であり、その回数は減少してきている。1日の中で何 度も「緊急地震速報」の警告音を耳にするというような状況は、なくなりつつある。地震から2か月以上が経過し、“大あばれ”した日本の大地も、落ち着きを 取りもどしつつあるということなのだろうか。
国土地理院が発表した「地殻変動(大地の動き)」に関するデータもみてみよう。GPS(全地球測位シ ステム)によって計測された値は、地震前と地震直後の比較で最大5.3メートル(水平方向)の動きを記録した(震源に近い海底での動きは20メートルをこ えたと推定されている)。
これは地震そのものによってもたらされた変動の値である。マグニチュード9.0という日本の観測史上最大の地震の大きさを、まざまざと見せつけるデータだ。
ところで、地殻変動の話には、つづきがある。実は日本列島の大地は、3月11日の地震発生以降も変動をつづけているのである。とくに東北地方から千葉県にかけての太平洋側で東方向への変動が大きい。その値は、最大で40センチメートルに達している。

地震後もつづいている「余効すべり」
地震そのものによって大地が変動するのは理解しやすい。しかし地震の後にも大地が変動をつづけるとは、いったいどういうことだろうか。京都大学防災研究所 の遠田晋次准教授は、次のように解説する。「地震の後もつづく大地の変動のことを、余効変動といいます。地震によって大地が急激に動いた後、基本的にはそ れと同じ方向に、断層がゆっくりと動いていくのです。そのような断層の動きを、とくに『余効すべり』ともよんでいます」。
余効すべりが発生している状況というのは、大地の状態が、地震前の状態にはもどっていないことを意味しているという。
そもそも大地は、地球をおおっている「プレート」とよばれる板状の岩がゆっくりと移動することによって、つねに変動をつづけている。日本の東北地方であれ ば、東北地方が乗った北アメリカプレートの下に、東側から進んできた太平洋プレートが沈みこんでいく構造となっている。
北アメリカプレートと太平洋プレートは、地震が発生する前の段階では、両者がふれあう境界面でかたく結びついた状態となっている。

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